市街化調整区域の土地はなぜ売却しにくい?その理由と上手な売り方
2019/12/10
森や畑が多く、自然に囲まれている市街化調整区域ですが、実は売りにくいということをご存じですか?
ここでは市街化調整区域ができたきっかけや概要、売却しやすい場所とそうでない場所について、解説していきたいと思います。
土地の売却時に知っておこう!市街化調整区域の概要や作られた目的
土地の売却がしにくいとされる市街化調整区域はどのような土地なのか、概要と目的をご紹介します。
まず、市街化区域とは開発を積極的に行うことができるエリアです。
開発するための制限は、ほとんどありません。
それに対して、市街化調整区域は森や畑などの自然や緑を守るために作られた区域になります。
そのため、インフラ設備がないところもあり生活しにくいのが特徴です。
また、公的な施設をのぞき商業利用ができないため人口も少なめの地域です。
家を建てることが制限されているため、売りにくいということになります。
開発許可があると市街化調整区域の土地は売却しやすくなる
では、このような概要を持つ市街化調整区域の売却しやすい・しにくいポイントとは何でしょうか。
・開発許可を得ている建物と土地は売却しやすい
開発許可のある住宅は、後々新しく家を建てることができるため売りやすいです。
また、開発許可を取得して建てられている工場などは、事業者にとってはそのまま使えることが大きなメリットになります。
・50戸以上の住宅があり、かつ市街化区域に隣接している土地も売りやすい
建築許可などを取りやすく、水道やガスなどのインフラ設備も近くまで引かれているので家の建築がしやすいのが利点になります。
・農地は売却不可の場合が多い
農地は農地法に基づき買主に制限(既存の農家や農業従事者に限られる)があり、近年では後継者不足などにより農地の需要もなくなっているため売りにくいです。
また、農業委員会の許可も必要なため、さまざまな手続きや手間がかかります。
・市街化区域から離れている土地も売りにくい
この場合は建築が許可されないことがあり、新たに家を建てることができないことが不利になります。
以上のことから、市街化調整区域を売る時は、まずはその地目を確認することが大切です。
地目を確認した後は、専門の知識をしっかりと持った不動産会社へ依頼することをおすすめします。
不動産会社選びを慎重に行なったうえで、ゆとりをもって売りに出しましょう。
まとめ
売却のしにくさが懸念される市街化調整区域ですが、地目やその土地の需要によってはスムーズに売ることが可能です。
なかなか売れず行き詰ってもその場所を必要としている人が出てくる可能性はありますし、専門の不動産会社に買い取ってもらう方法もありますので、納得できる売り方を探してみてください。
倉敷市・岡山市北区で不動産売却するなら、私たち株式会社不動産ファームにお任せください!
また、売却に関するご相談も承っておりますので、お気軽に当社までお問い合わせください。