不動産の相続で起きる問題の事例や対策を解説!
2019/10/15
親などから不動産を相続した場合、さまざまな問題が起こり得ます。
今回は、不動産相続で起きる問題の事例とその対策について詳しく解説します。
不動産の相続で起きる問題事例
不動産の相続では、さまざまな問題が起こり得ます。
ここでは、その事例を見てみましょう。
相続で問題が発生した家族をA家と仮定して解説します。
A家では先に父が亡くなっており、今回母が亡くなりました。
家族の状況としては、子どもが3人おり関係は良好です。
父は退職金である1,000万円を貯蓄しており、亡くなった際に住んでいた実家と退職金は今回亡くなった母が相続しています。
母が亡くなるまで、長女が付きっきりで看病をしていました。
相続財産の内訳は、実家が3,000万円で現金が1,000万円の合計4,000万円で、相続人は長男と長女、次女の3人です。
ここで起きるのが、相続財産を平等に分けようとした場合に起こる問題の事例です。
A家では、財産のうち3,000万円分が実家であるため、子ども3人が平等に1,000万円ずつ共有の持ち分として相続し売却はしませんでした。
この場合、相続人である3人の子ども、そのまた子ども達が引き継ぐことになった際に全員の合意がないと、手放せないため迷惑がかかってしまいます。
また、母の看病をしていた長女が実家を引き継ぐ場合、差額分をその他2人に支払えない場合も不平等になり問題です。
さらに、母の看病していた長女が、財産は当然自分が引き継ぐものだと思い込んでいることから問題が起きる事例もあります。
不動産の相続で起きる問題事例の対策
ご紹介した事例の遺産である実家を子ども3人で平等に分けたい場合にできる対策について解説します。
まず、前述のように売却する予定のない実家を共有の持ち分にすると、そのまた次の世代に問題が持ち越されることになる場合が多くあります。
そのため、子ども3人で平等に分ける方法をしっかり話し合い、その世代で解決しておきましょう。
3人納得のいくように実家を売却して得たお金を3等分したり、平等にできない場合には実家を誰かが代表で引き継いだり、代替えでお金を支払うなどが対策方法です。
また、故人を看病していた子どもが遺産を引き継ぐものだと、思い込んでいて問題が起きる場合の対策も見てみましょう。
この場合は、親の看病をしてゆくゆくは実家を相続したいと思った時点で、ほかの兄弟に打ち明けることが対策です。
事前にほかの兄弟と話し合い合意を得て、書面でしっかり取り交わしておけば、財産分与の際に揉める可能性が低くなります。
看病を頼むその他の兄弟は、その貢献を配慮するのも大切です。
まとめ
不動産を相続する際には、ご紹介した事例以外にもさまざまな問題が起こりえます。
財産分与の際に残された家族で争わないためにも事前に対策しておくのが大切です。
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